月になりたいよ。

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僕は月になりたいよ。 僕は地球(きみ)のことをいつも見ているよ。 僕は地球(きみ)の近くにいつもいるよ。 雲が邪魔して、地球(きみ)が僕に気付かなくても僕は近くにいるよ。 晴れた空に上を見ればそこにはかならず僕がいる。地球(きみ)が満天の星空に見とれてもそこにはかならず僕がいる。 地球(きみ)の引力(みりょく)に惹かれて僕はどこにもいけないよ。 でもね、僕は1人じゃ輝けない。星のように綺麗にも輝けない。 淡く、脆く、朧(おぼろ)に光る僕を見て何想う。 そんな僕をなぜ愛しく想えるの。 もしも、地球(きみ)が滅び朽ち果てる時が来たら、僕は行き先なくしてしまう。 その時は流れ星になって他の星の誰かの祈りを叶えるよ。
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