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次の日から、学校に行く度に彼の姿を探してた。
顔しか知らない彼のことをもっと、もっと、知りたかったから。
食堂で彼を待ち伏せして、隣に並んでみたこともあった。
大食いのあたしも、その時だけは、サラダとパンのみ……。
お腹がすいていないわけじゃなかったけど、彼の隣に立っているだけで、心臓爆発寸前。
食事が咽を通らなかった。
夏休みも間近のある日、あたしにとって大事件が起きた。
朝―
学校に遅刻。
バスを降りて、ダラダラ歩いていると、肩をポンポン叩かれた。
振り向くと、くわえ煙草姿の小林和馬が立っていた。
ぁたしは、硬直。
『おはよぉ😃💡食堂でよく会うよね⁉』
『…………。』
『あれ?違ったかな😅』
『ちがくないと思います💦💦💦おはようございます💦💦💦』
あたしの変な受け答えに大笑いの彼。
これが最初の会話だった。
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