一目惚れ

3/3
前へ
/13ページ
次へ
次の日から、学校に行く度に彼の姿を探してた。 顔しか知らない彼のことをもっと、もっと、知りたかったから。 食堂で彼を待ち伏せして、隣に並んでみたこともあった。 大食いのあたしも、その時だけは、サラダとパンのみ……。 お腹がすいていないわけじゃなかったけど、彼の隣に立っているだけで、心臓爆発寸前。 食事が咽を通らなかった。 夏休みも間近のある日、あたしにとって大事件が起きた。 朝― 学校に遅刻。 バスを降りて、ダラダラ歩いていると、肩をポンポン叩かれた。 振り向くと、くわえ煙草姿の小林和馬が立っていた。 ぁたしは、硬直。 『おはよぉ😃💡食堂でよく会うよね⁉』 『…………。』 『あれ?違ったかな😅』 『ちがくないと思います💦💦💦おはようございます💦💦💦』 あたしの変な受け答えに大笑いの彼。 これが最初の会話だった。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加