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え?ウチの両親?
さぁ?何やってるんだろう?
両親が家にいない日はない。
っていうか、家から出たところを見たことがない。
この6年間。
それまでは、家族みんなバラバラだった。
お父さんは仕事で帰って来ない日あったし。
お母さんは弟・莉都にベタ甘。
お兄ちゃんは部活で帰って来るの遅い。
弟はまだ小2だった。
昔はあたし1人、のけもののような感じだったかな?
今とは全く逆の。
あのことが起こるまでは……
──っ!
思い出したらダメ……
みんなに心配かけさせるから……
「ごちそうさま!」
バタバタと部屋に戻った。
……何も……何も考えない……
カチャ。
「蓮華」
ノックもせずに入って来たのは胡桃だ。
いつものことだけど。
「どうしたの?」
電気もつけず、ベッドにもたれていた。
「……思い、出しちゃって……」
胡桃が電気をつけたため、闇に慣れた目には眩しい。
「なんで思い出したの?」
「わかんない……」
胡桃にだけはいつも隠せないから。
素直に言うけど、本当にわかんない……
「じゃあ、もう寝ましょう。側にいてあげるから」
「ありがとう……」
隣に座って肩を貸してくれる胡桃の優しさが嬉しい……
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