月無しの瞳

笑顔の向こう側

会場ではそわそわ落ち付かないいつものメンバー三人が椅子に座っていた。

その向かい側に女の子六人が座っていた。

雄奨と卓志がワリイと手を合わせながら席に座るとさっそく
パーティーとやらの幕が切られた。

『まずは自己紹介からで』

松木はいつもの感じであまり捻りのない始め方をした。

『俺は今回の主催者の松木和正です』

などと自己紹介が始まるとノリノリの男四人にのせられ卓志もテンションが上がり始めた。

男女双方の自己紹介が終わると乾杯をしそれぞれ狙った人に話しかけ始めた。