出会い、禁断への一歩

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教室へ入り、號に「おはよう!」と声をかけるわけでもなく、周りの情景は流れる。 號は席につき頬杖をつく。 そのまましばらく時が流れ、教室前方のドアが開き、先生が入ってくる。 「はい皆!席について!」この先生の名前は翠 優子(みどり ゆうこ)先生。ブラッディモカ色でロングな髪のこの学校で美人と名高い先生である。 翠先生は速やかに次の行動に移る。 翠「えー、学級委員、出欠確認!」 吉岡「はい。」 なんと、このクラスの学級委員は號の嫌いなあの吉岡だったのだ。 吉岡が点呼をとり、ホームルームは進み、終わった。   そのまま授業は進み、やがて四時間目の授業へ到った。 翠「You'll be left behind.この英文を訳して。んー小木!」 小木「はい。…お前は置き去りにされる。です。」 翠「正解。」   キーンコーンカーンコーン♪   翠先生が言葉を発したと共にチャイムが鳴る。 翠「おっ、お腹も空いたし、今日はここまで!次はもっとランクが上の英文が登場するさかい、予習しておくように!じゃあ、また帰りのホームルームにな!」   ドアを開き、翠先生が出てゆく。   教室全体がリラックスした雰囲気に包まれる。   だが、號だけは違ってる様子。すると、吉岡、田村、小木の三人が號の席の周りに集まってくる。 號(きた…。) 吉岡「はい、メモ!」 吉岡に突き出されたメモには何やら食物の名前が並んでいる。 吉岡「早く買ってこいよ!あ、今日CD買うから金出しとけ!分かったな!」   そう、號はこの表ではいい子面しておいて、裏ではこうして悪事を働いてるこいつらの根性に怒ってるのだ。   號は無言でうなずき食堂へと向かう…。
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