出会い、禁断への一歩

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食堂は人の群れで溢れ賑わっている。 號は食堂に入る前に売店に足を進めた。売店も人で賑わっている。 すると號にぶつかってくる者がいる。 號「うわっ?!」 號は不意を突かれたため転んでしまった。 「あっ!ごめんなさい!!」 ふと見上げると可愛い可憐な少女が瞳に映る。彼女は宝 美奈(たから みな)。號と同じクラスで、クラスの中で可愛いと評判の娘である。彼女は慌てふためいている。 號「あぁ、大丈夫大丈夫。」 と言いながら號は立ち上がる。 「美奈、ちゃんと前見て歩こうな。」 と言う隣にいるのは黒松 瑠歌(くろまつ りか)。彼女もかなりよい顔立ちをしていて、女としては髪は短く、スカートのしたにジャージを履いている。 美奈「だって、お金を数えてて…!!」 美奈は號の方を見て…。 美奈「本当にごめんなさい!…ってあなたは確か、転校生の人?」 號「あ、うん。」 美奈「あ…合川くんだっけ?前の方の席の…。」 號「うん、合川號。」 少し笑う美奈。 美奈「えへへ…あ、合川くん、ごめんね。」 號「いいよ、そんなに謝らなくても…こっちもうっかりしてたし。」 そこに瑠歌が突っ込む。 瑠歌「おいおい…男ならもっとシャとしろよ!」 美奈「瑠歌は女なのにしっかりしすぎてるんだよ…。」 瑠歌「ははは!」 美奈「…じゃあまた教室でね…合川くん!」 號「うん。」 美奈と瑠歌は売店へと向かう…。 號(…ってやばいっ!!) 號は急ぎメモの品々を購入し、食堂へ向かい自分の弁当を購入し、教室へ走る!  教室へ帰ると號の席の周りにあの三人がいる。 號は席に戻る…。 吉岡「おせぇんだよ!早くしろっつったろ?!」 三人がコロッケパンと各ドリンクを乱暴にとる。 吉岡「放課後面貸せや…。」 そう言うと、三人は去っていった。…こういうことがバレないのは三人で囲んで小さな声で言っているからである。 號はため息を漏らした。   すると 美奈「合川くん。」 號は振り返り…。 號「え?」 美奈「あの、お昼…一緒に食べてもいいかなぁ?」 美奈と瑠歌がいる。 號「あぁ、いいよ全然!」 机と机を合わせテーブルを作る。 美奈「さっきの人達は、友達?」 號「…友達っていうかなんていうか。」 美奈「…?」 瑠歌「なんだよ、友達かどうかも分からないのか?」 號「じゃあ…友達に見えるかい?」   「あの…一緒にお弁当を…。」 可憐な少女が話し掛けてきた。
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