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あれから・・・
俺達は千秋さんと大吾君の案内で山越えを無事に済ませ、さらにそれから一日歩いて・・・無事にワイト城へと到着した。
召還勇者二人を恐れてなのか、その後の魔族の襲来は無く・・・
途中で出会ったモンスターも雑魚ばかりで……千秋さんが出る幕の無いまま撃退できるレベルだった。
街だとは思えないような立派で、強固な造りの城壁に囲まれた城塞都市、首都リオーズの門をくぐり抜け……
さらにワイト城の城門をくぐり、入城した後・・・
俺の中に居る女神ファーベラス(の、魂の欠片……普段俺は彼女をファーラと呼んでいる)は・・・
ワイト城内へ入るなり
(……これだけ・・・の立派な造りのお城の中に・・・厳重な警備。
召還勇者達もいるなら・・・ごめんなさい、疲れ……ちゃっ……た・・・少し休み・・・・・・)
……という台詞を呟いた後、しばしの眠りについてしまったらしく・・・。
その後、彼女とはコンタクトが取れない状態になってしまっている。
……おそらく、ここへたどり着くまでの道中、彼女は神経と残りの魔力を使い……ずっと周囲を警戒していたのかもしれないな・・・。
つかの間になるかもしれないけど、いざという時のために・・・今のうちに休んでもらわないとね。
一方、問題視していたフェルディさんの事は、千秋さんが話していた通り、何の問題も無く・・・
彼女も“勇者様御一行”の一員として、俺達同様にすんなりと受け入れられ、VIP扱いをされている。
・・・とりあえず彼女に関しては‘魔族だから’という差別はされずに済んでいるようだ。
……表向きだけかもしれないけど、まあ……今はそれで良いか、な?
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