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「未来ちゃんはすっかり大人になったね。…うん、可愛いっていうより綺麗になった」
守護は品定めするような眼差しで未来を見つめた。そして、未来は照れ臭そうに笑っている。
「ちょっと~!口説かないで」
「口説いてるつもりはないよ…本音を言っただけ」
守護は昔と何もマイペースな微笑みを見せた。柔らかくて、温かい優しい笑顔を。
「もう!そういうのが口説いてるっていうの!お兄ちゃんもなんか言ってよ!」
「ん?ああ…別に、守護なら許す」
「えぇ~やだ~」
「いや、本人を前に言うのもどうかと思うよ?」
三人は笑った。再会の喜び、懐かしさ、“普通”であることの幸せ。
守護が俯き、希望と未来の肩を掴んだ。
「……った…」
「え?」
「よかった……二人とも無事で……よかった」
守護はいきなり二人を抱きしめた。
「二人がいなくなってから、何回もギャオスの被害があって、その度に二人が心配で心配で……手紙も一度も無かったから。……よかった……生きててほんと……よかった」
守護はさらに力を入れて抱きしめた。苦しくて、力強くて、でも温かくて。
「俺もよかった。また守護に会えて、こうして三人揃ったことが……嬉しい」
希望も守護と未来を抱きしめた。
三人の目から自然と涙が零れる。
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