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俺はプロのサーファーなんだぜ。こう見えても。 国内大会での成績は、去年、一昨年、優勝している。まぁ、誰も俺には勝てないぜ。 俺が最強であることが1番いい結果なんだ。 今年も大会が近づいて来た。メディアでは期待の新人プロサーファーがいるらしいということを言っている。ま、期待といっても新人。誰にも一位の座は渡さない。どんな事があったとしても、俺が最強であることを、思い知らせなければならない。 大会が近づくにつれ、確実に、自信と闘気に満ち溢れて来た。 そしてあの新人とやらに、本物の技を見せてやろうと対抗心に燃えた。 だが、大会前日、あの夢を見た。 そして、俺の最強の座は引きずり下ろされた。俺の人生であり、命のサーフィンが奪われた。
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