林檎の木

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「・・・・・!!!」 目が覚めたとき、冷や汗をかいて、パジャマが濡れていた。 嫌な汗、嫌な夢。 でも夢だから。 そう思っていつも通り会社に出掛けた。 いつもと変わらないはずだった。 なのに 私は、駅で電車を待っているとき、誰かとぶつかり、線路に落下した。 そして、逃げるのが間に合わず、 電車に足首を切断された。左足だ。 私の見たあの夢は、予知夢だったのだ。 林檎が大好きな私の心理に呼応し、林檎の木がでてきた。そして、あの9個という数は、私が仕事帰りに買った林檎の数だった。左足を切断されたのは、靴を左足から履いたからだろう。 私は、調子がいいときは、必ず、調子に乗らないようにしている。あんな事故を起こしたくないし、いつもと変わらないのがいいし、それになにより・・・・ あんな夢は見たくないから
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