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あたしの夢は何もないの。ただ部屋の真ん中で、立っているだけ。
あたしは痩せたかった。やっぱり痩せるには、余計な脂肪が邪魔。
なんとなくお腹のお肉をつまんでみたら、
ぶちっ
ちぎれた。
まさにアンパンマンみたいに。
「え!!?」
信じられなくてもう一度つまんでみると。
ぶちぶちっ
ちぎれる。余計なお肉がちぎれる。
あたしは夢中になって全身の脂肪をちぎりつづけた。
次の日も、次の日も、不思議なコトに何日も同じ夢を見た。そのたびにあたしは脂肪をちぎり続けた。
「これでスタイル抜群!!!」
理想の体型になれたあたしは目を覚ました。
でも、現実は厳しい。夢では簡単にちぎれる脂肪も、現実はそうはいかない。あたしはまたあの絶望感に戻った。
でもどうしても痩せたい。邪魔な脂肪をちぎりたい。
そのあと事件が起きたの
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