プロローグ

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愛剣を乾いた布で磨きながら、シールズはこれまでの事を思い出していた。 物心着いた頃にはマース国のマロニエの酒場で生活をしていた。 水代わりに酒を飲んで育ち、その歌声を奏で歌姫となった。 彼女の歌声を聴くためにたくさんの客が酒場を訪れ、マスターは看板を『歌姫の魔力』亭に書き換える事になった頃、シールズは戦士アレグレータと恋に落ちた。 そして婚約した後、独身最後の旅から彼は戻らなかった。 シールズは悲しみとともに、彼の歩んだ道を歩こうと剣を取り、仲間と共に旅に出始めた。
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