833人が本棚に入れています
本棚に追加
愛剣を乾いた布で磨きながら、シールズはこれまでの事を思い出していた。
物心着いた頃にはマース国のマロニエの酒場で生活をしていた。
水代わりに酒を飲んで育ち、その歌声を奏で歌姫となった。
彼女の歌声を聴くためにたくさんの客が酒場を訪れ、マスターは看板を『歌姫の魔力』亭に書き換える事になった頃、シールズは戦士アレグレータと恋に落ちた。
そして婚約した後、独身最後の旅から彼は戻らなかった。
シールズは悲しみとともに、彼の歩んだ道を歩こうと剣を取り、仲間と共に旅に出始めた。
最初のコメントを投稿しよう!