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シールズの部屋のドアをノックする音が聞こえ、シールズは我に返った。そして同時に木製のドアが開き赤毛で短髪の女が入ってくる。
シールズの相棒フレイムだ。
「あんたらしくもない。ノックしてから入られたのなんて初めてだよ」
唇を少しだけ緩めてシールズは剣を鞘に収めた。
「ここは貴族の国ジュピタだからな。さすがのオレでも行儀よくするさ」
意地悪そうにフレイムは言い返した。
シールズが権力を持つ者=王族や貴族、騎士などが嫌いなのを知ってのことだ。シールズは顔をしかめながらフレイムを睨みつける。
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