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ここ、貴族国家ジュピタでもそれは変わらないようだ。
貴族国家と言えど、国民皆が貴族のわけではない。
ジュピタ名物の紅茶の栽培は農家がやっているわけであるし、こういった旅人向けの宿ももちろんある。
二人はそれなりににぎやかな酒場に降りて何年も使ってるであろう木のテーブルに座った。カウンターにはすでに陶器のコップを片手に持ちながら酔いつぶれている男もいるし、小さな舞台ではハープを使いながら弾き語りをする歌姫もいる。
二人はシールズの好きな白いワインと軽い食事を注文した。
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