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マサは俺に掴みかかり
「そりゃないだろ?
俺は命がけでお前らと
生き残ろうって頑張ったんだぞ」
「もう決めたんだ・・・ごめん」
俺は2、3発殴られる覚悟を決めた
しかしマサは掴んでいた手を
ゆるめた
「マサ?」
「大地、俺も疲れたわ
一緒にリタイヤしてもいいか?」
マサは笑顔で答えた
俺の後ろで
小さくなっていた香織が
「当たり前でしょ!
一緒に帰ろうよ」
と笑顔でマサに言った
俺達は3人で山を降りる事に決めた
相変わらず山に向かって
歩いていく人達は絶えないが
俺達は肩の荷が降りたように
スッキリとした気持ちで
歩いて帰った
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