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余命は数十日しかない
だけど俺達はその限られた
日数で何をして過ごすかを
いろいろ話し合いながら
歩いた
もうすぐ消える人間の顔じゃなかった
まるでこの事件が起きる前に
タイムスリップしたみたいに
笑いが絶えなかった
「なぁ大地、バーベキューとか
やりたくね?」
「マサ、めっちゃいいやん
肉食べたいわ」
「私もダイエット気にせずに
食べたーい」
「いやいや気にしろよ」
馬鹿な話はひたすら続いた
気付くと日は落ちて
辺りも薄暗くなってきていた
「かなり歩いたな?
ちょっと休憩しよう」
マサがそう言って座り込んだ
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