エピローグ

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「わぁーっ!!」 ……ビクッ! 俺は一気に放心状態になった。 「え? ……えぇ!?」 一体……どういう……? 俺の目の前では、マブダチの二人が、笑いながら立っていた。 「隼人~。お前おっせぇよ。二組の電気消すだけで、何分かかってんだよ」 え? 二組の電気を消す? 「お前ら……なんでここにいるんだよ……」 俺の言葉の意味が分からなかったのか、二人は笑いながら、顔を見合わせていた。 「はぁ? お前どした? 肝試しで、遂に壊れちゃったか?」 肝試し…… あ……肝試し! そうだ! 思い出したぞ! 俺はこいつらと一緒に、学校で肝試しをしていたんだ! 今までの、全ての記憶が、自分の脳の中に蘇ってきた。 こっそり学校に入る三人。この教室でじゃんけんをする三人。負けた俺が、さっき三人で電気をつけに行った二組の教室の、電気を消しに行こうとする。 数時間前の記憶が、新鮮に、綺麗に蘇った。 笑って馬鹿にしている二人に、俺はこう言った。 「お前ら……ふざけんなよ!」
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