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「何が? 何が?」
とぼける二人に、少しキレ気味で、
「お前ら……あれはやり過ぎだって……まじ焦ったし、心臓めっちゃ使ったもん」
「あっはっはっはっは! てゆかお前、帰ってくるの遅すぎだろ」
こいつら……あんなことやっといて……
「もう帰っちまったのかと思ったぜ? ただ消してくるだけなのに」
この言葉を聞いて、もう怒るのも面倒くさくなった。
「まぁいいや、じゃあ二回戦いきますか!」
はぁ!? こいつまじで言ってんのか?
「ふざけんな! もう帰るぜ」
俺の言葉を聞いた二人は、呆然としていた。
「はぁ? なんで帰るんだ?」
「疲れた」
俺は机にかけてあった自分の上着を着た。
「え? まじで言ってんの?」
「あぁ。まじだ」
鞄も手にとった。もう帰れる準備万端だ。
二人は首を傾げながら、上着を着始めた。
しばらくして、二人の帰る準備が整い、三人は歩き始めた。
「大体よ~、あの紙、まじで騙されたんだぜ。教室をよく見る!? どういうこと? みたいに」
「……え? 何それ?」
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