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ん? ここはどこだ? 目の前が真っ暗。何も見えない。もしかして、これは夢か? それとも……。 「はっ!」 俺は突然目覚めた。 目の前には、窓。外は真っ暗だった。 「え……?」 ふと、あることに気がついた。 俺は立ったまま寝ていたのか? 一体どういうことだ。 いつもなら、自分の部屋で起きるはずだ。いや、それが普通なのだ。なのに、俺は今ここで目覚めた。 しかも何故か、寝起きという感じがしない。完全に目は冴えている。 俺はその場で、部屋の全てを見渡した。 「……あ」 思わず声を漏らした。この部屋、どこか見覚えがある……。しかし、そこから先が思い出せない。 「よし、とにかくここを出よう。考えるのはその後だ」 そう呟きながら、目の前のドアに手をかけた。 ガチャ…… ん? ガチャ……ガチャ え……開かない!? 一気に何かが込み上げてきた。 「嘘だろ、おい」 次は窓に手をかけた。 しかし、結果は同じだった。開かない。 その横の窓も……開かない。その横も。
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