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もしかして、俺と遊びたいのか? だからこんなゲーム感覚にしたとでもいうのか?
しかし、ゲームにしては難しすぎる。ヒントも何もないじゃないか。
「おいおい……こんなんじゃ、見ちゃいけない場所なんて分かんねぇよ!」
大声で張り上げたが、当然、何も返ってこない。
ふと、紙を裏返しにしてみた。すると、三行だけ文字が書かれていた。
『この教室をよく見てみろ。そして私が何故、君をそこに置いたのか』
「は?」
全然意味が分からない。これはヒントなのか?
「この教室をよく見てみろ……!……え?」
俺は慌てて紙を表にして、もう一度、ある部分だけを声に出して読んでみた。
「脱出するための鍵は、この教室の中にある……!」
この教室の中にある……
教室の中に……
……教室。
教室!
モヤモヤが消え去った。
「そうだ……教室だ! ここは学校で、この教室は俺のクラスの二組だったんだ!」
よく見れば、確かにここは二組だ。掲示してあるものは、どれも見覚えのある物ばかりだった。
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