第一章『過去』

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「泣くなって、翔」 大地が俺をバカにしてきたんだよな。 「おい…大地」 大地はニヤニヤしていたことに対して、俺はつい怒って大地に乗っかかっちゃったんだよなぁ~。 俺と大地はにらみ合ってたら、勝がわざとらしく咳き込んだよな。 『ゴッホン』って 俺と大地は殺気を感じて、すぐに喧嘩をやめたんだっけ。 「翔…約束だよ。次に帰ってきた時はここで会おうね。みんなで。時間はもちろん夕方。場所は俺等だけの秘密の場所、ここ『紅の丘』でね」 約束か…。 今、あの丘はどうなったのだろうか? まぁ…あるだろう。 ……やっぱ、はじめに行とっくか。 「お兄さん、降りる準備しといてね」 俺は赤原島にようやくたどり着いた。
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