第二章【現実】

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港についたのだった。 俺は景色を見ながら船から降りる。 周りの景色は全く変わってなかった。 魚の市場が一番目立っていて、小さな魚屋がたくさんある。 出発した時と変わらない景色だった。 「あ~翔じゃねーか」 と誰かが俺を呼んでいる。 俺はゆっくりと声がする方を見た。 目には漁師みたいな人と綺麗な女の人がいた。 (なんていう名前だったけ?) 知っている人なのは確かだったが、イマイチ思い出せないのだ。 「もしかして、私達の事忘れちゃったかな?」 …!俺は焦りながら、顔の前で手を横に振った。 「嘘だな、こりゃ」 漁師がそう言うと、残念な顔をしてしまった。 (悪い事しちゃったな~) 俺は頭をかいた。 すると綺麗な女の人が 「何しにきたん?」 と言ってきたので 「今日からここで暮らします」 と言っといた。 そしたら 「え…エエエエエエ」 二人共驚いた顔をしている。
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