悪魔、天使

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大好きな彼に告白をしようと、 彼の元へ行こうとした。 昇降口の近くの窓を眺めていた彼を見つけた私は、 躊躇しながら彼に近づいていった。 すると…彼は友達と話しているみたいだった。 「お前…大丈夫か?ここ最近、ろくに飯も食ってねぇんだろ…?」 「あぁ…心配するな。オレは大丈夫だから…」 彼は目を赤くして、景色の遠くを見つめてるだけだった。 寂しそうで、悲しそうで… 「なぁ…あれだろ?彼女がずっと学校こないから…」 私はその言葉を聞くと背中がゾッとした。 「そんなんじゃねえよ…」 「嘘だろ。それしかお前がそんなに元気なくす理由がねえよ…」 「…ごめん。オレ…本当ダメだよな。アイツが数日いないだけでこんなになるなんて…」 彼は寂しそうに笑った。 友達は必死で 「辛いよな」 と言って励ましていた。 聞きたくない… やめて… 彼女が死んだのは私のせいじゃないもん… 殺した悪魔が悪いんでしょう? ねぇ…そうでしょう? 誰かそうだって言ってよ。 彼がここまで苦しむなんて 思ってなかった。 彼を苦しめているのは 私のせいだって分かってる。 でもそんなの認めたくない。 彼女が死んだなんて言ったら
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