あなたの笑顔

3/10
947人が本棚に入れています
本棚に追加
/286ページ
お兄ちゃんは、ピアノの天才?らしい。 それでもって勉強も出来るからやんなる。 比べられるんだよね、私とお兄ちゃん。 褒め言葉はあんまり私に対してはこない。 「お兄ちゃん、今回はどんぐらい家居るの?」 「んー…ずっと居たい…」 ……テメェこの野郎ソファ取りやがって…… とは言えないんだけどさ。 「いっつも言ってるけど、いっつもそれ出来てないじゃん」 「そー…」 もうグッタリしてんな、このクソ兄貴。 「あと一か月ぐらいでまた行かなきゃ…日本でも何かやるらしいし……」 「何かって?」 「…さぁ…榊に聞い…」 途中で寝息が入った。 榊…?あぁ、マネージャーさん? お兄ちゃん、あなた本当に高校3年生ですか?  
/286ページ

最初のコメントを投稿しよう!