空元気

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えーと、安達…安達…。 何号室だかも聞けばよかった……。 そこら辺をウロチョロしていたら、 「あの…?」 「はい」 白衣の天使。てかケバッ!! キャバ嬢かよ!! だけど、キャバ嬢看護士はオズオズしながら、 「ここに…名前と何号室の方に用だか書いてからじゃないと、中には入れないのですが…」 絶対的ピンチッ 鋭い事言うなよキャバ嬢!! 「えーと…」 聞くべき? 聞いた方がいいべき? やべぇ……。 「永田?」 焦って思わず笑いながら頭を掻いていたら、自分の名字を呼ばれた気がした。 振り返ると、なんと加古。 「あ、どうも…」 「おう。なんだ、永田も裕介の見舞い?」 「あ、うん」 「じゃあこっち。それに305号室って書いときな」 「え、あ、うんッ」 キャバ嬢ニッコリ。私もニッコリ。 …や、キャバ嬢の笑顔は加古に向けられてるかな? まぁいいや。とにかく助かったぁ…。  
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