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私は永田智利。
今年で中2だぁ…。
で、となりで走ってる遅刻現行犯は中垣陽菜。ひな、だよ。
陽菜とは小学校からずっと仲良くて、簡単に言っちゃえば親友。
喧嘩しても喧嘩しても、目が合うとすぐ笑い合ってしまって、縁が切れた事は一度も無い。
陽菜は言えば美人ってやつで、ちょっとウェーブがかった髪は走ってるというのにサラサラ光って見える。
私はというとー…地味におかっぱ?
っていうかボブカット?わからん。
「あと何分ッ!?」
陽菜に言われて、智利は走りながらも時計を見る。
「えと…」
あ"ー揺れて見えない…。
智利はしっかりと目を凝らす。
「あ…と、あと5分」
もう校門は目の前だ。
「なんだ、間に合ったじゃん」
そう言って陽菜は速度を緩めるが、
「君、校門から教室までどのくらいはかかると思う? 少なくとも歩いてたら間に合わないよ?」
「……だね」
つぅわけでまたダッシュ。
あぁもう、朝から体力使ってどうすんだ!!
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