空元気

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「加古、マジ場所教えてくれて助かった。ありがとね?」 「おう。裕介も嬉しそうだったし、こっちも楽しかったし」 「嬉しそうだった?ならいいけど」 なぁんか嫌われてる気がしてなんないからさぁ…。 「足が浮いてるのはビックリしたし、笑いながら痛がってるのは怖かったしだけど、元気そうで安心したや。」 「それは裕介に言うんだよ、普通」 「まぁいいのいいの」 自転車置き場へ二人で向かう。 「あ、そうだ」 自転車の鍵を入れたら、ちょうど加古に話しかけられた。 「永田にはいいって言ってたっけ?」 「え?」 加古の顔が真面目になる。 「あいつの怪我、交通事故とかじゃないから。」 「――――」 自転車を倒しそうになったのを辛うじて抑え、智利は加古を見た。 「………何それ…」 交通事故じゃない? だって、先生とか普通に―― 「言ってい?」 「うん…」 「先パイ達からのリンチ」  
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