ハロー

6/9
前へ
/286ページ
次へ
「…面倒だなぁ…」 音々が頭を掻いた。 あ、黒い音々も出てきた…。 「そうだと、なんなのかな?」 「なんで黙ってたのってなる」 「だって、言ったら陽菜ちゃん傷つくでしょ? それなら言わない方がいいかなって思ったんだもん」 「…私はハッキリ言って欲しかった。あれじゃ私、音々から見たら馬鹿みたいじゃん」 「私、馬鹿だなんて思わなかったもん」 軽く言い合い。 私と、理江も有里も唖然とする。 「そういう意味じゃないよ。 じゃあなんで隠すの?」 「…付き合ってること公にする人なんている?」 「別にいいじゃんしたって」 「したくないもん」 「なんで?」 ああ言えばこう言うが、今目の前で繰り広げられております……。 もうやだよ、聞きたくない。  
/286ページ

最初のコメントを投稿しよう!

947人が本棚に入れています
本棚に追加