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「……音々もさ、言ってくれればいいのに…」
ハァ、と陽菜が溜め息を吐く。
「ムカつくなぁ。今日ホントムカつく。
音々と話づらくなるし…」
「…そうだね……」
ていうか、そうなんだって感じ。
「…でも音々も、色々考えてだした結果だと思うよ?言ったら陽菜が傷つくと思ったんだよ、きっと」
「…そうかな……」
「そうだって。ほら、私が慰めてあげるから、今日の事は忘れな?」
「……うん…」
陽菜が頷いたのを見て、少し智利は笑った。
こういう女子同士の喧嘩は、本当に怖いと思う。
言い合ったら終わらないし、仲直りするのも時間かかるし……。
陽菜と美緒は、分かり合えなさそうだなぁ…。
「今日ウチん家でゲームする?」
「あ、する!! マリパやりたい!!」
「いいよ。チャイ栗も食べよっか?」
「やった、私栗大好きなんだよ!!」
うん、今日それ知ったよ…。
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