ハロー

9/9
前へ
/286ページ
次へ
「……音々もさ、言ってくれればいいのに…」 ハァ、と陽菜が溜め息を吐く。 「ムカつくなぁ。今日ホントムカつく。 音々と話づらくなるし…」 「…そうだね……」 ていうか、そうなんだって感じ。 「…でも音々も、色々考えてだした結果だと思うよ?言ったら陽菜が傷つくと思ったんだよ、きっと」 「…そうかな……」 「そうだって。ほら、私が慰めてあげるから、今日の事は忘れな?」 「……うん…」 陽菜が頷いたのを見て、少し智利は笑った。 こういう女子同士の喧嘩は、本当に怖いと思う。 言い合ったら終わらないし、仲直りするのも時間かかるし……。 陽菜と美緒は、分かり合えなさそうだなぁ…。 「今日ウチん家でゲームする?」 「あ、する!! マリパやりたい!!」 「いいよ。チャイ栗も食べよっか?」 「やった、私栗大好きなんだよ!!」 うん、今日それ知ったよ…。  
/286ページ

最初のコメントを投稿しよう!

947人が本棚に入れています
本棚に追加