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シルクジャスティスは、早田牧場生産のブライアンズタイム産駒、あの「ナリタブライアン」と同じ父を持ち、厩舎も同じ大久保正陽厩舎に入厩した。
デビュー戦は1996年10月12日、京都芝1200㍍。
2日前にナリタブライアンが引退を発表し、その後を継ぐようにデビューをした。
鞍上は「天才」武豊。陣営の期待の高さは相当なものだった。
しかしここでジャスティスは、周囲の期待を大きく裏切った。
スタートで大きく出遅れ、後方2番手に置いていかれてしまう。1200㍍での出遅れは致命的である。更に、鞍上の必死の手綱にも、全く反応しない。
結局、前の馬を1頭も交わせぬままブービーの11着に敗れてしまった。
屈辱的な大敗――――
この時はまだ、誰もジャスティスの真の力に気付くはずもなかった。
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