こっくりさん

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こっくりさん

廟は鞄から紙を取り出した。 紙にはひらがな表と、数字が書かれ、紙の上部に鳥居のマーク。 そこに〇印がある。 その左右に『はい』と『いいえ』が書かれてあった。 「さぁ。やろうか。」 廟は三人の中央に紙を広げ、10円玉を出した。 「本当にやるの?」 藤井はもう一度確認した。 「恐いの?」 廟はからかう様に言った。 「そんな事はない。ただ、本当に動くのかねぇ。」 「大丈夫。ちゃんとやり方も調べたんだ。ほら!」 と、鞄からノートを取り出す。 いろんな物から調べたんだろう、こっくりさんのやり方や、体験談などがびっしりと書いてあった。 「ちゃんと帰らない場合の対処方法も調べてるからさ!」 そう言って、十円玉を鳥居の元に置いた。
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