その頃…

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「勉強なんて気分じゃねぇよ!ったく…。なんか面白い事ないのかよ!」 藤井が言う。 「なら、こっくりさんやってみる?」 と廟は言った。 廟はオカルト系が好きで、都市伝説や、心霊物、UMAに詳しかった。 「こっくりさん?」 蔵田は言う。 「あんな物何が楽しいんだよ。どうせ迷信だろ?人が動かしてるだけなんだからよ!」 藤井のうんざりしたような言葉を遮る様に廟は立ち上がる。 「あれは迷信じゃない!僕の研究の結果、学校や、廃墟など、都市伝説にまつわる場所では本当に動くんだ!」 普段おとなしい廟が立ち上がり反論する姿に二人はびっくりした。 「今の時間、どうせ誰も来ない。二人共信じてなさそうだし、僕の研究に力を貸してくれ!」 その姿に圧倒されたかの様に、蔵田は、「いいよ。」と答えた。 「どうせ暇だし、付き合ってやるか。」 と藤井も賛同した。
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