プロローグ

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「次はこっちから!!」 子供は両腕を開き、手に氣を溜める。 「はっ!!」 氣の塊が烏天狗達の元に飛んで行く。 烏天狗達も一斉に避け様とした時。 「不動明王呪縛呪!」 素早く印を結び、 「カーン!」 光りの輪が烏天狗達を囲み、逃げれ無くさせ、氣弾は命中した。 「そこまで!」 天狗の声が森にこだました。 「そこまで出来て、何故、あの浮遊霊をやらぬ?」 「可哀相だから…」 そう言った。 「僕に教えてくれたのは、みんな消滅させる物なんでしょ?」 天狗は無言のまま子供を見つめた。
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