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出会い
二人は、それぞれ卒業旅行にでた。それはとても偶然で運命的な出会いが待っていることも知らずに。
(一也)
『広島だぁ、路面電車が走ってるよ、トシ。東京にはないな』
(トシ)
『だな』
(一也)
『宮島は遠いのかな』
(トシ)
『聞いてみるべ』
(ゆき)
『マキ、広島に着いたね』
(マキ)
『宮島を見た後、明日は尾道でしょ』
(ゆき)
『そう、だから今日は市内がメインだよ』
(マキ)
『あっ、あれって平和公園じゃない?教科書でみたことがある』
(ゆき)
『本当だぁ。ところで宮島って遠いのかな。』
(一也)
『あー、宮島に着いたぁ、結構かかるなぁ』
(トシ)
『一也、見てみろよ、すげー風景だな』
(一也)
『いいね、紅葉も美しいよ』『きてよかったなぁ、トシ』
(トシ)
『だな』
(ゆき)
『ゆき、宮島に着いたね、すごくいい風景だね。きれいだよ紅葉、神社もすごいね。写真いっぱい撮ろうよ、せっかく来たんだから。』
(マキ)
『ゆき、写真撮るよ、もうちょっと後ろかな、えーと』
(ゆき)
『いたっ、あっ』
(一也)
『あ、すいません、大丈夫ですか?よそ見してました、ごめんなさい』
(ゆき)
『いえいえ、私こそ気付かなくて。』
それは、それぞれが会うべきして会った瞬間だった。
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