3156人が本棚に入れています
本棚に追加
離婚しすぐにキャバクラに勤めた。源氏名『神崎 詩乃』
もう一人の自分。お酒なんて全然飲めないし接客なんてしたことない。けどやるしかない。
お金のためだ、それに今の私は働いてなければ子供がいない寂しさを埋めることができない。
毎日働いてれば忘れられる。
そんな生活も・・・1年を過ぎようとしていた。夜の世界に慣れ仕事も順調。けど子供には会ってない。会えない。
捨ててしまったと思い込んでる自分がいる。だから会いに行けないのだ!
毎日酒を飲み、嫌な事を忘れ友達と遊び実家に帰るのは毎日朝だった。
母親も呆れて何も言わない。ただ見守っていてくれた。
離婚し夜の世界に入り、お金もある程度貰い、好きな物を買い好きな物を食べ自由きままな生活。
いいか悪いかなんて誰にも分からない。けど楽しかった。毎日が・・・新鮮だった。。
これから運命の出逢いが待ってるとも知らずはしゃいでいたあの日・・・そう離婚した日。
いい忘れたが、離婚した日・・・。私『るい』の誕生日。
悲しい事に自分の誕生日に離婚したのだ。忘れたくても忘れる事もできない。
この日は地元の友達『あい』と一緒にいた。3つ年上、いつも悩みを聞いてくれる優しい友達。
『るい・・・あんた今日誕生日だったよね?』
22才になりましたと笑って答えた。。
『飲み行く?お祝いしてやるよ。ホストクラブ行った事ある?』
突然の質問に少し戸惑い、ないよ。ってあるわけないじゃん(笑)
『だよね。じゃー初ホスクラ!今日は飲もう』
えぇ~ホスト?なんかちょっと。怖いよ。
『全然居酒屋みたいで楽しいとこだから大丈夫だよ』
あいは笑って答えた。
行き慣れてるみたいだった。自分もキャバ嬢だけどホストのイメージって色恋して枕してすごいがっついていて、どうせかっこつけてる男ばっかの世界に思っていた。
そんな私をよそに、あいは淡々と車を運転し、『もう着くよ』
えっまだ心の準備が・・・・・・
そうこうしてる間に車は駐車場に着いた。
あいちゃん、なんか緊張する~よ。『大丈夫!誕生日なんだから楽しまなきゃ。あんたの誕生日は嫌な思い出があるんだから』
話しをしながら車から降り歩いてその店に向かう。少し離れたコンビニに寄り煙草を買った!
『よし!ここの三階だから』とビルの前に立ち上を見た。
エレベターを待ち三階まで行く間緊張していた。
そして運命のドアが開く・・・・
最初のコメントを投稿しよう!