転校生

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波田「こ、ここがあなた達のクラスです……」 1年2組。 ここに通うのか。 波田「もう1学期で2人も辞めてしまいまして……」 波田は泣きそうな声で、しかもどんどん小さくなっていった。 俺「先生。早く入りましょうよ」 俺が波田先生を急かすと、波田先生は目にたまった涙を拭い、ドアを開けた。 中からざわめきが聞こえた。 波田先生に連れられ、俺は黒板の前に立った。 波田「きょ、今日は皆さんに新しい友達を紹介したいと思います」 波田先生が話し始めると生徒がチャチャを入れた。 「友達って……小学生じゃないんだから」 「先生喋んないで早く自己紹介させてくださ~い」 笑い声と共に俺の怒りがたまっていった。
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