転校生

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中本「やっと来たなぁ」 中本先生は満面の笑みで男を迎えた。 この人はこんなに笑顔で頬の筋肉がつらないのだろうか。 俺は疑問に思った。 中本「さぁこっちこっち」 中本先生はさっき波田先生を呼んだように男を呼んだ。 男は身長170後半といった位で、俺と身長は変わらなかった。 体はがっちりした筋肉質で相当ガタイは良い。 目付きは鋭く、頭は坊主だった。 俺も坊主だが種類が違う。 男は坊主にラインを入れたオシャレ坊主といった感じだが、俺はただ切っただけ。 俺の頭が荒れた草原だとしたら、男の頭はしっかり手入れをした芝生だろう。 中本「進藤 達也(シンドウ タツヤ)くんだ」 中本先生は進藤の肩にポンっと手を置いた。 進藤「触んじゃねぇよ」 進藤は中本先生の手を振り払った。 中本「おぉ。ごめんごめん。まぁ怒んないでくれよ。悪気があった訳じゃないんだ」 中本先生は笑顔を貫いていた。 進藤「喋んな。息臭ぇんだよ」 俺は進藤の言葉を聞きキレた。
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