柩-HITUGI-

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  コンコン…   「何っ!?」   音は頭上から聞こえて来たようだった。 それも意外と近くで。   耳を澄ませば上から男の声が聞こえてくる   「…気がついたようですね、寝心地は如何です?」   「誰っ?ここはどこなの!?」   狭い 暗い 狭い   「気付きませんか?まぁ無理も無い。あなたは初めて入る場所です」   「分からないわ」   「柩…分かりやすく言えば棺桶ですよ。なかなかな寝心地でしょう?」   柩の前に立った男はその上に腰掛ける。 シンプルな柩は意外と頑丈なようで座っても揺れる事も無かった。   「はっ?嘘っ!何それ!どういうこと!?」  
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