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「お前…中々やるな」
「言ったろ?勇者だってさ…痛っ!」
アレスは右肩の傷を押さえる
「まさか…私をかばった時に?」
「これくらい…どうってこと…ぐっ!」
「待ってろ!今、治してやるから」
ミリーがアレスの右肩に両手をかざす
「これは…治癒魔法…」
「剣を振るほうが得意なのだがな…それでも前よりはマシになるだろ」
「ありがとな」
「べ、別にお前のためにやったわけではない!この先、一人では大変だからな!ほら!さっさと行くぞ!」
ミリーは頬を真っ赤に染める
「あれ?一緒に来てくれるのか?」
「勇者がこんなのでは頼りないからな。…後で報酬はたっぷりもらうぞ?」
ミリーの屈託の無い笑顔に、アレスはドキッとしてしまう
二人は魔王の城を目指すため、ゴブリンの巣へと潜った
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