神に認められし勇者

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「ぐわっ!」 アレスの体が宙を舞う 「アレスっ!」 「グワッハッハ!勇者の力とはこんなものか!」 魔王の側近である、ヴェイルが高らかに笑う 「くっ…俺に力があれば…」 アレスは薄れていく意識の中、声を聞いた 「アレスよ…お前の力を解放しましょう…」 その時、アレスの腰に下げた短剣が光りだした 「これは…あの時、見しらぬ少女に渡された封印の剣…」 アレスが短剣を引き抜くと、光が大きさを増し、大剣の形を作った 「伝説の剣…バルムンク…」 ミリーはその剣を見て、そう呟いた 「ば、馬鹿な!なぜ貴様がその剣を!?…こうなったら貴様もろとも切り裂いてくれよう!」 ヴェイルは雄叫びをあげ、アレスに突進する 「うぉぉ!光神滅砕斬!」 アレスが真っ直ぐ振り下ろした剣から放たれた光がヴェイルの体を貫通する 「この俺が…負けるとは…」 ヴェイルの体が光に包まれ、その姿は消えていった 「これが…俺の力…」 アレスは覚醒した力に軽い恐怖を抱いた
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