神に認められし勇者

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「タルック!援護魔法を頼む!」 「任せといて!」 タルックが杖をかざし、呪文を唱える アレスの体に力がみなぎる 「させるかぁ!」 魔王ガルドーは闇の力を秘めた球をアレスに向かって放った その球はアレスの前に割り込んだ男に、刀で簡単に切り裂かれた 「助かったぜ、キーマ」 「ふっ…これぐらいではまだ、あの時の借りは返せないだろう?」 「アレス!今よ!」 ミリーがガルドーの前に出来たバリアの破壊に成功した 「うぉぉぉ!!!」 アレスはガルドーのコアに向かい、バルムンクを突き刺した 「ぐああぁ!…我は何度でも…蘇るぞぉぉ!」 ガルドーは光に消えていった 「終わったね」 「あぁ…」 タルックはキーマの怪我を治している 「ミリー…」 「アレス…」 二人は互いに見つめあう 「あぁ!そういや報酬だったな!えぇと確かこの前の金が…」 早口で照れ隠しをするアレスの口を、ミリーの唇が押さえた 「ふふ…報酬はこれでいいぞ」 あまりの驚きにアレスは動きが止まる 「お二人さん、お熱いねぇ~!」 タルックが盛大に冷やかした 「これで…世界に平和が戻るんだな」 キーマは空を眺めた 暗黒に染まった空から、一筋の光が差し込み、いつもの青い空に戻った
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