115人が本棚に入れています
本棚に追加
「タルック!援護魔法を頼む!」
「任せといて!」
タルックが杖をかざし、呪文を唱える
アレスの体に力がみなぎる
「させるかぁ!」
魔王ガルドーは闇の力を秘めた球をアレスに向かって放った
その球はアレスの前に割り込んだ男に、刀で簡単に切り裂かれた
「助かったぜ、キーマ」
「ふっ…これぐらいではまだ、あの時の借りは返せないだろう?」
「アレス!今よ!」
ミリーがガルドーの前に出来たバリアの破壊に成功した
「うぉぉぉ!!!」
アレスはガルドーのコアに向かい、バルムンクを突き刺した
「ぐああぁ!…我は何度でも…蘇るぞぉぉ!」
ガルドーは光に消えていった
「終わったね」
「あぁ…」
タルックはキーマの怪我を治している
「ミリー…」
「アレス…」
二人は互いに見つめあう
「あぁ!そういや報酬だったな!えぇと確かこの前の金が…」
早口で照れ隠しをするアレスの口を、ミリーの唇が押さえた
「ふふ…報酬はこれでいいぞ」
あまりの驚きにアレスは動きが止まる
「お二人さん、お熱いねぇ~!」
タルックが盛大に冷やかした
「これで…世界に平和が戻るんだな」
キーマは空を眺めた
暗黒に染まった空から、一筋の光が差し込み、いつもの青い空に戻った
最初のコメントを投稿しよう!