Part 1

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「貴方の年齢からしたら、私なんかおばさんじゃないかな?」 貴女はそう言って、また笑った。 『え?いくつなんだろう…どうみても二十歳そこそこにしか見えないし。』 考え込んでいる僕に、言葉を続ける。 「こんな場所で、私なんかに声をかけて騒ぎになったら大変ですよ?SKYのヨヌ君。」 「え?…僕を知ってますか?」 ふわりと微笑んで貴女は頷いた。 そう、僕はSKYというバンドでボーカルであり、リーダーとして活動している。 所謂…芸能人というやつだ。 でも、今は眼鏡をかけ一応変装…とまでは言わないが、服装も普段の活動とは全く違う物を着ていて、簡単には判らないはず… 「いつもと、雰囲気変えてますが…わかりますか?」
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