追憶

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「要‥おまえ…」 意味有り気にニヤニヤし、ナオトは扇の耳元で 「母さんは父さんにゾッコンだから無理だぜ?」   「はぁ!?!」   「そしてカレンは絶対駄目だから。いくら要でもな~」   「おま‥!何言ってんだっ;そんなんじゃないぞ!!」 扇が慌てて大声をあげる。   「‥!扇さん、どうしたの?」 カレンは突然の大声に驚き扇を心配そうに見つめた。   「あ‥いや;何でもないんだ;」   「くくく‥っ」   「ナオト…;ほら、早くおまえの部屋行くぞっ」 ナオトは笑いを堪えながらへいへいと言って扇を連れて階段を上っていった。   「カレン、お兄ちゃんたち勉強だから邪魔しちゃ駄目よ?」 「はぁーい」   ――――   その夜は、お母さんとお兄ちゃんと扇さんと私で楽しく夕飯をとった。 お母さんのハンバーグは美味しかったなぁ‥
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