ハーフ

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放課後― 学校から少し離れた土手に小さな人影がひとつ   「ぅ…ひっく‥」   カレンは膝を抱え泣いていた。   「なんで‥なんでっ?皆‥っいじめるの?」   泣きながら自分が映る川を見つめた。 すると背後から違う人影が自分と重なり映る カレンはその影が誰だかわかり振り返ることが出来なかった。   「ここんとこ帰りが遅いと思ったらこんなとこで何してんだ?」   ナオトだ――苦笑いを浮かべながらカレンの隣に座る。   制服姿からみると下校時にカレンの姿を見つけ様子を見に来たらしい。 「お兄、ちゃんっ」   「お前、学校で虐めにあってるのか‥?」   心臓が跳ね上がる気持ちになった 「…なんでわかるの?」 驚いた顔でナオトを見上げる。   「ん~…カレンのお兄ちゃんだから」 ナオトは優しく笑いながらカレンの頭を撫でた。
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