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肌寒い冬の休日の朝、母親に頼まれて兄を起こしにきた活発なツインテールの妹。
可愛いクマさんのキャラクターがプリントしてある、しましまのロンTに、デニム生地のローライズショートパンツをはいている。
凹凸のない幼く小さい体に元気を詰め込んだそんな少女。
「朝だぞぉ~」
ベットで毛布にくるまる私に跨り「起きろぉ~」と急かす。
部屋の室温は10度を切っている。
寒い…。
五月蝿い…、私はシカトを決め込む。
こんな妹に、毛並みのいい白い猫耳とフカフカの尻尾をつけてみる。
「うぅ~、寒いよぅ…」
【ゴソゴソ】
しばらくして目を覚ますと、狭い一人用のベットに寝ている私のおなかのあたりに何かいる。
そっと毛布をめくって見ると、自身の尻尾を抱きかかえ、可愛らしい寝息をたてている妹がいた。
白い猫耳に息を吹きかけるとくすぐったそうに、身をよじる。
ミイラ取りがミイラになったこの状態を微笑ましく観察しながら、二度寝するのも乙なものである。
最高だよ!!猫耳。
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