未来へ続く物語、滝山より

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「一彦、えらいな!さすがお兄ちゃんだ!」 得意げな顔の一彦は、このロボットの絵本を何度見に来ただろう。 「じゃあ、かずくんはどんな本がいい?」 「買ってくれるの?」 お母さんが、優しく一彦の頭を撫でる。 「やったぁ!どれがいいかなぁ?」 「真人!真人!今日も暴れてるか?」 「ウー……」 「いい返事だ!よろしい、これを進呈しよう!」 滝山の家に、姉夫婦が来ている。真人はすでに退屈し怪獣マックスに変身中だった。 真人の前に、ロボットの形の絵本を置く。 「修ちゃんそれ?噂の、からくり絵本?」 「まあね!」 「人気あるんでしょ?売切れてたもん!ありがとう!」 「作者の特権!なぁ、真人!上手いじゃないか真人、押してみろ!んっ、光っただろ?アハハ、コイツ笑ってる!」
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