赤い糸

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ゆらゆら揺れる ストラップの赤い糸 きっと俺とお前の赤い糸も こんな風に揺れているんだな ごめんねを素直に言えず 泣いたお前見て安心してた そんなお前だって馬鹿じゃないのに 俺の方が馬鹿だったよな 切れそうになった赤い糸を 俺はどうしようもなく黙って見ている 今さら自分がしたことが恥ずかしくて仕方ない お前が嘘をついてることも知らなかった なのに今でも信じてる帰ってきてくれると まだ赤い糸は繋がっているんだと 根拠のない自信が俺の不安を止める もう何日立つかわからないくらい時間はたったのに お前の顔はすぐ思い出せるのに 泣き顔しか出てこない ごめんな お前が帰ってきたら 何度も笑わしてやるよ 俺は今でもお前がいなきゃ…
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