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「あーあ。まだ、話し終わってないのになぁ。敬、この女どうするんだ?」
梓は倒れた美羽を面倒臭そうな目で見る。
敬はそんな梓に怒鳴り散らす。
いつもの冷静な敬の面影など無い。
「どうするもこうするもありませんっ! とにかく……とにかく、彼女を保健室へ連れていきますっ!!」
敬は美羽を抱き上げ生徒会室から走りさった。
廊下は走らない、そんな校訓を掲げたのは敬自身だったのを忘れたのか?
梓はつまらなそうに欠伸を一つ出した。
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