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朝、開会宣言をしてから見失っていた梓が女装、しかも絶世の美少女になっていた事に唖然とする。
しばらく走り、生徒会室の前に来るとまた、美しい人と可愛らしい子が立っていた。
「おー、気持ち悪いくらいに変わったな……」
梓は黒髪ストレートの和服姉さんに苦笑を浮かべた。
「ほっといて下さい」
優雅な立ち居振る舞いをするのは……確かに変わりすぎだ……。
「敬……?」
にっこり微笑んで否定しないという事はビンゴだ。
「僕は可愛いでしょう?」
敬の後ろから現れたワンピース姿の俊宏は本人が言うだけはある。本当に襲い掛かりたくなるくらいに儚げで可愛いのだ。
美羽は女として俊宏に、否、全員に“敗北”した、と感じた。
「逆に目立つわ……」
美羽はそう思った。あまりに男の目を引き付けすぎる出で立ちだ。
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