特別編―南陽祭一日目

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「よく考えたら……私、三人とも捕まえられるね」  美羽はあはっ、と笑って三人を見た。 「……腹黒」 「何ですってぇ?」  美羽は梓を見て殴ろうとするが……何分、女に見えてしまって仕方ない。  あまりに美少女すぎて殴るのも憚られる。 「狡いよね……梓って」  美羽がそう漏らすと俊宏はクスリ、と微笑を浮かべて美羽を見た。  俊宏は身長が低いので美羽からすると上目使いになり胸キュン物だ。 「……襲って良い?」 「だぁーめ」 「腐女子か、テメーは」 「うん、是非とも梓と敬には……ねぇ」 「っざけんなよ?」 「本気、本気」 「別れっか……?」  梓は呆れた目で美羽を見ると美羽はニッコリとする。 「私の事、大好きなクセに」  すると梓は美羽の事を鼻で笑った。
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